ソノ アイダ

都市の隙間に空間メディアを出現させる


ソノ アイダとは、借し物件や空き物件、建て直しまでの占有権のないその間を、空間メディアとして活用するアートプロジェクトである。時間と空間の名もなき隙間は、時空の個性が取り払われた『その間』であり、 ソノ アイダが介在させる「ヒト・モノ・コト」は、より純粋さを浮き上がらせる。潤沢を欠いた環境でこそ見せる様々な偶然はフレーミングされ、空間がメディアとなる。いつでもどこにでもあるデザインされない『その間』を見つけ、新しい偶然を提案し続けることこそが活動の本質である。

僕はこの何もない時間空間の隙間に、ピント合わせることで、時代と人の純粋な反応を得る。ソノ アイダは既成の枠組みを打ち破るのが目的ではない。コンセプトをオープンソースにすることで解釈は拡大され、 各業界の間、常識と非常識の間、勝手なイメージと現実の間、そして傍観と参加のその間を曖昧にする。そのうち簡単に国の間も超えるだろう、それが時代と人の純粋な想いであれば。


News
2024.2.28
ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」を公開しました。


ソノ アイダ#新有楽町

「ソノ アイダ#新有楽町」は三菱地所の新有楽町ビル1階の空き店舗空間メディアとして活用する期間限定のアートプロジェクトの企画名である。その企画の一つ「ARTIST STUDIOS」は、アーティストがそれぞれ与えられた1ヶ月半の期間に、作品を制作しながらアーティストとしての営み自体を展示し、作品の販売も行う。スタジオプログラムのアーティストは期間ごとに入れ替り、加えて企画展覧会や「OUT SCHOOL」という現代美術への関わりを体験し学ぶ場なども並走しながら、アーティスト不在の都心に、新たなアートコミュニティの形成を目指していく。

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ソノ アイダ#SHOWCASE

ソノ アイダの新企画としてテナント入れ替え期間の店舗ファサードを活用する「ソノ アイダ#SHOWCASE」。店舗のガラス越しに作品を展示・販売します。展示壁のQRコードから本ページのアクセス、作品・作家の情報、購入の連絡先を掲載します。初回は三菱地所国際ビルヂング地下1階飲食区画、新東京ビル1階エントランスホールに面した店舗区画の2箇所。

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ソノ アイダ#有楽町

丸の内仲通りに面する国際ビルヂングの一角に、店舗入れ替え期間の“その間”、 藤元明が手掛けるアートプロジェクト「2021」とファッションブランド「ANREALAGE」とのコラボ レーション・ポップアップ展示(8月21日~9月6日)と、アートの廃材を回収・販売するアートプロジェクト「副産物産店」の期間限定"有楽町支店"(9月11日~10月4日)が登場します。
本企画は三菱地所株式会社による「有楽町エリア再構築」に向けた先導プロジェクトである有楽町「Micro STARs Dev.」の一環として、テナント入れ替え期間中(=その間)も街の賑わい創出を継続させるとともに、アート活動の発信の場として有効活用し、アートを通じた取り組みを加速させ、有楽町を再構築することを目的としています。
「ソノ アイダ# 有楽町」は、アーティストの藤元明を中心に、建築家・永山祐子が加わり、日本のビジネスセンター大丸有(大手町・丸の内・有楽町)特有の均質化された都市空間と、時間、価値観のすき間を様々なアーティストが攻略し、街に異質感をもたらす長期的な試みです。

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主催

藤元 明|アーティスト
1975年東京生まれ。東京藝術大学美術学部大学院デザイン専攻修了。FABRICA(イタリア)に在籍後、東京藝術大学先端芸術表現科非常勤助手を経てアーティストとして活動。都市における時間的/空間的余白を活用するプロジェクト「ソノ アイダ」を主催。人間では制御出来ない社会現象をモチーフとして、様々な表現手法で作品展示やアートプロジェクトを展開。主なプロジェクトに「TOKYO 2021」「陸の海ごみ」「NEW RECYCLE®」広島-New Yorkで核兵器をテーマに展開する「ZERO PROJECT」など。2016年より開始した「2021」プロジェクトは現在も進化中。


©️2015 ソノ アイダ