META FAIR #2

3/10(金)〜12(日)



アートフェア東京の開催時期にアートフェア会場から徒歩2分の場所に都内のアートシーンを紹介する休憩所・案内所が誕生。META FAIR#02と名付けられた本企画は、昨年話題になった日本初のNFTアートフェア「META FAIR #01」の次のステージに位置付けられている。これからの国内外のアートシーンを考えることは、最新のメディアが技術を活用することだけではなく、今あるものを正しく認識し、伝えていくことなのではないか。
日本最大級のアートフェアの時期に合わせて、関東で起きている展覧会を紹介する案内所、飲食可能で待ち合わせに使える無料の休憩所、そして会場となるソノアイダ #新有楽町の立ち上げ時からソノアイダに関わってきた様々なアーティストたちによるイベントやワークショップが行われる。


概要
会期:2023年3/10(金)〜3/12(日)時間:12:00〜20:00
レセプション:3/11(土)18:30〜20:00
会場:東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画
主催:株式会社アトム(A-TOM Co., LTD.)
企画:ソノ アイダ実行委員会(代表:藤元明)
協力:三菱地所
機材協力:BLACK+DECKER / DEWALT / LENOX / IRWIN


期間中の催し


kisso (花崎草)ポップアップ

3/10(金)17:00〜20:00
第5期に参加頂いた花崎草さんが関わる、お茶のプロジェクト「喜草 kissô」のポップアップも同時開催致します。
この機会に是非お越しください。



檜皮一彦 ワークショップ「walking practice #ウォープラ部」
3/11(土)15:00〜16:00

「walking practice」とは車椅子ユーザーであるアーティストの檜皮一彦氏が、車椅子で生活する上での選択肢の少なさに疑問を抱いた事をきっかけに全国各地で取り組んでいるプロジェクトです。車椅子を運搬する過程で、感覚やコミュニケーションの新たな回路の発見や、障がいの本質について等、複数の気付きを得ることができます。今回は、横浜国立大学教育学部の学生と一緒に、PLOT48(横浜美術館仮拠点)バージョンに仕立て直し、車椅子を運ぶグループワーク等を行います。体験を通じてコミュニケーションや障がいについて一緒に考えてみましょう。
※参加費 :無料


Dialogue in Sonoaida "Japanese Ideas with Ryan Gander"
3月11日13時〜14時

この度、英国のアーティスト、ライアン・ガンダーのトークイベントを3月11日に都内で開催することとなりました。多種多様なメディウムや世界観の中で表現を続けるコンセプチュアル・アーティストであるガンダー氏を招いた本企画は、都心で2020年末からアーティスト・イン・レジデンスやアートスクールを行っているアートスペース「ソノ アイダ#新有楽町」で開催されます。ガンダー氏の活動や関心と、日本国内で活動をするアーティストたちの考えの接点を探り、これからの日本のアートシーンやアーティストの活動について深堀りをする場になることを期待しています。司会・通訳は、ソノ アイダ#新有楽町のキュレーターである丹原健翔が務めます。

登壇:ライアン・ガンダー、丹原健翔
日時:3月11日13時〜14時
場所:ソノアイダ #新有楽町 〒100-0006 東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階
参加:無料(先着定員50名)
主催:エートーキョー株式会社
協力:TARO NASU
会場協力:株式会社アトム、ソノ アイダ実行委員会

Photography by Philip Sinden. Courtesy of the artist. © Ryan Gander
ライアン・ガンダー1976年イギリス・チェスター生まれ。現在はロンドンとサフォークを拠点に活動。美術作品や普段の生活で遭遇する物事を素材にオブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像、印刷物など多彩な表現手段を用いる。コンセプチュアル・アートの旗手として知られ、鑑賞者の認識を拡張するような作品を制作し、第54回ヴェネチア・ビエンナーレ(2011)など国際展に多数参加。12年のドクメンタ13では、フリデチアヌム美術館のメイン展示室にて、展示室の中を吹き抜ける「風」を作品化したインスタレーションを発表し注目を集めた。日本国内では、11年に個展「墜ちるイカロス 失われた展覧会」(東京・メゾンエルメス)を開催したほか、ヨコハマトリエンナーレ2011、岡山芸術交流2016などにも参加。また、17年に個展「この翼は飛ぶためのものではない」、美術館のコレクションを活用した「ライアン・ガンダーによる所蔵作品展 かつてない素晴らしい物語」(ともに国立国際美術館)が開催された。


ソノ アイダ・ツアー
3/11(土)16:30〜17:30
3/12(日)17:00〜18:00

2021年12月から始まった「ソノ アイダ#新有楽町」。

新有楽町ビルだけでなく、丸の内エリアでの連動した他のエリアでの取り組みを作家と共にツアーします。
※「ソノ アイダ」または「コートヤード広尾」Instagramアカウントからツアーをご希望の方はメッセージにて、ご連絡ください。



Tokyo Photographic Research×Curator Table
「ポートフォリオレビュー」
3/10(金)〜12(日)

自身のポートフォリオ、作品やプロジェクトのレビュー(講評)、キャリアや企画について、国内外で活動するアーティスト、キュレーター、アートマネージャーに無料で相談できる場です。
(※別会場「YAU」と同時開催)
※予約フォームはコチラ




ドーナツ研究所
3/12(日) 14:00〜ドーナツがなくなり次第終了

ドーナツ研究所は都内にある美味しいドーナツ屋さんをセレクトし、一度に様々なお店のドーナツを食べながら、ドーナツの研究しながらをアート鑑賞等を目的としています。4回目となる今回、『META FAIR#2』に合わせて、今までセレクトしてきた中から5つのドーナツをセレクトし、コーヒーもご用意しています。この可笑しなお菓子企画を機会に、アートとドーナツを楽しんではいかがでしょうか。
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OUT SCHOOL説明会

3/11(土)17:30〜18:30
3/12(日)13:00〜14:00


昨年大きい反響を呼んだ、ソノ アイダ#新有楽町で開催している、社会人向けアウトプット型美術講座「OUT SCHOOL」が今年も5月から行われます。昨年の様子を紹介しながら、今年のスクール内容をご説明致します。
ご興味のある方は是非お越しください。
コチラ



松井祐生(関川卓哉)ワークショップ

「壁/あるいは写真を汚してください」

3/12(日)16:00〜18:00

人は記憶の壁の中に住んでいると考える。きっとその壁は色々な大きさの、たくさんの記憶で彩られている。 私は写真を、記憶の壁を壊すものだと考えている。 一枚の写真が美化され、恰もその他の壁はなかったかのように「壊され」てしまう。 例えば都市の壁は多く「汚れ」ている。だから私は壁である一枚の写真を、適切に汚したい。今回は私だけでなく、たくさんの人々の汚れをつけてもらい「ソノアイダの壁」を作っていただく参加型の制作をします。どなたでも、参加いただけます。




ステートメント

昨年から続くMETA FAIRは、美術業界に限らず、国際化とテクノロジーの発展の中で動き続ける社会をも、メタな視点で観測し、美術シーンに今必要なものはなにか、を考えるプロジェクトである。22年3月に行われたMETA FAIR#01は、当時頻繁に話題になっていた「NFTアート」という社会現象を捉え、「現役の美術家が、NFTというテクノロジーとちゃんと向き合ったらどのような作品が生まれるのか」という考えから、当時すでに蔓延していたイラストなどを活用したNFT作品ブームには含まれない、世界でもまだ珍しかった「NFTという技術をメディウムとして活用したアート作品」を21組のアーティストが出展したアートフェアとして、様々なメディアにも取り上げられ、美術関係者の中でも話題になった。

本年の企画、META FAIR#02は、どのように続くべきか。その問いへのアンサーが、アートフェア東京の時期に美術関係者が集まる大丸有エリアにて、唯一の総合案内所・休憩所、META FAIR #02: RECEPTION。アートフェア東京に合わせて全国からアーティストが集まり、また都内に展示などをはじめ、様々な美術に関連するイベントなどが行われる大丸有を中心とした大きな芸術祭のような盛り上がりが見られる。一方で、それらをまとめて検討したり、知ることのできる、案内(Navigate)をしてくれる場所がない。今の時代の美術には、開拓することと同じぐらいに、案内をすることが求められているのでは。

レセプションという言葉は、美術業界では主に展示初日の関係者向けパーティーを指す。一方でレセプションという言葉には受付という意味や、受け入れる、迎え入れる、といった意味もある。昨今の市場中心の業界動向と、それを仮想敵のように扱う美術関係者たちの間にあるひねりのような構造は、アートフェア東京のような大規模イベントの際に
露見される。大丸有エリアに来る全員の来場者に、都内の様々な企画を紹介し、東京のアートシーンを代表するような空間を作りたい。
キュレーション:丹原健翔(アマトリウム株式会社)


©️2015 ソノ アイダ