藤元 明 2021
2020のようなワンシンボルに向かって行進をするのが大好きな日本、そして東京。他方で、斜に構え眺めている
殆どの日本人は、知らないうちにいつも巻き込まれている。2020年の幻の1ヶ月間のために、莫大な投資を元
にあらゆる業界で経済効果を期待される東京オリンピック・パラリンピック。戦後高度成長の象徴としての1964
年東京オリンピックと同じコンセプトでは出来ない、成熟した東京は近代都市の有り様を示して欲しい。「2021」は2020年東京オリンピックの「その先を考える」ことを象徴化し、展開していく作品である。今回は1st stepとして
「2021」という記号の伝播を目的とした東京への路上設置パフォーマンスとその情報化。そして次は個人のアー
トの枠を超え、賛同する新しい仲間とアイデアが集まることを期待する。設置可能な場所は常に募集中である。