2021 × ANREALAGE



アーティスト藤元明が手掛けるアートプロジェクト「2021」と、ファッションデザイナー森永邦彦率いるファッションブランドANREALAGE(アンリアレイジ)のコラボレーション展示・作品販売を開催します。
「2021」は、2020年に予定されていた東京オリンピック以後の未来を問うアートプロジェクトです。しかし新型コロナ感染拡大による東京オリンピックの延期決定によって、"2021"にはポストオリンピックとはまだ別の、新たな文脈が与えられることとなりました。本展では、そんな"2021"をテーマに、藤元明とファッションを拡張し続ける森永邦彦のコラボレーションにより、2021のオリジナルグッズやアート作品の展示販売を行います。

2021 × ANREALAGE

日本が最高潮に盛り上がるはずであったTOKYO 2020(OLYMPIC/PARALYMPIC)はCOVID-19の世界的影響により2021年へと延期となり、更にその開催すらも未だ不透明です。そして「2021」の文脈は、ポストオリンピックを問うという内容から、全く先の見えない時代の象徴へと変化しています。アーティスト藤元明とファッションデザイナー森永邦彦は、この展覧会で「全く先の見えない時代」をモチーフに、実在しないTOKYO 2021のオフィシャルグッズを作品として販売します。我々が現在の世界的災害と喪失を乗り越え、TOKYO 2020 が本当の意味での祝祭として、この展覧会が世界の希望の一端になる事を願っています。
藤元明/森永邦彦






概要
会期: 2020年8月21日(金)~9月6日(日)
営業時間: 13:00~19:00(土日祝11:00~)
会場:国際ビルヂング1F(東京都千代田区丸の内3丁目1-1)   

   正面入口と一保堂茶舗の間



森永邦彦
1980年東京生まれ。ファッションデザイナー。2003 年「ANREALAGE(アンリアレイジ)」として活動を開始。ANREALAGE とは、AREAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代の意。2014年秋、15S/S よりパリコレデビュー・FENDIとのコラボ、LVMH プライズでのファイナリスト選出など実績を重ねる一方、ポンピドゥー・メスや森美術館などアート文脈での評価も著しい。
ANREALAGE


副産物産店



二人の美術家、矢津吉隆と山田毅による京都発のアートプロジェクト「副産物産店」が、東京に初出店します。 副産物産店は、ものの価値・可能性について考えるプロジェクトです。京都を拠点にするアーティストたちの制作過程で生まれてくる廃材を“副産物”と呼び、それらを回収し、加工して“副産加工品” を生産、販売することで資材循環の仕組みをつくります。これまでに関西圏での展示・販売や沖縄の芸術祭への参加、またこのコロナ禍の7 月には工房併設型のショップを新たにオープンさせるなど、今話題のアートプロジェクトによる展覧会を行います。






概要
会期:2020年9月11日(金)~10月4日(日)
営業時間: 13:00~19:00(土日祝11:00~)
会場:国際ビルヂング1F(東京都千代田区丸の内3丁目1-1)

   正面入口と一保堂茶舗の間



矢津吉隆
1980年大阪生まれ。京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)非常勤講師、ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト。京都を拠点に美術家として活動。また、作家活動と並行して宿泊型アートスペースkumagusukuのプロジェクトを開始し、瀬戸内国際芸術祭2013醤の郷+坂手港プロジェクトに参加。主な展覧会に「青森EARTH 2016 根と路」青森県立美術館(2016)、個展「umbra」Takuro Someya Contemporary Art (2011)など。2013年、AIRプログラムでフランスのブザンソンに2ヶ月間滞在。アーティストのアトリエから出る廃材を流通させるプロジェクト「副産物産店」やアート思考を学ぶ私塾「アート×ワーク塾」、古民家をスタジオとして改修して貸し出す「BASEMENT KYOTO」など活動は多岐にわたる。
kumagusuku WEB


山田毅
1981年東京生まれ。2003年 武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業。現在、京都市立芸術大学大学院博士後期課程在籍。映像表現から始まり、舞台やインスタレーションといった空間表現に移行し、ナラテイブ(物語)を空間言語化する方法を模索、脚本演出舞台制作などを通して研究・制作を行う。2015年より京都市東山区にて「只本屋」を立ち上げ、京都市の伏見エリアや愛知県名古屋市などで活動を広げる。2017年に矢津吉隆とともに副産物産店のプロジェクトを開始。現在、作品制作の傍ら様々な場作りに関わる。
只本 WEB



ARTIST STUDIO ACTIVITIES


アート作品とはアーティスト活動の最終的な成果物です。アーティストはその制作現場を見せる機会はほとんどありません。しかし、アーティストにはそれぞれ独自の制作プロセスがあり、オリジナルの道具や技法を開発し、完成度に悦になる一方、瞬発的発想や偶然の瞬間などにも醍醐味を見出します。本展覧会では会期中の3週間、藤元明 ・藤崎了一・相澤安嗣志3人のアーティストが、ソノ アイダ#有楽町の会場に制作環境を移設し、滞在し、作品制作と展示(販売)を同時進行します。制作するために変化し続ける空間、作品を生み出し続ける苦悩や工夫、予想できない状況そのものを展示し、我々の一番面白い部分をオスソワケしたいと思います。



概要
会期:2020年10月8日(木)~11月29日(日) ※月曜日定休 
営業時間: 13:00~19:00(土日祝11:00~)
会場:国際ビルヂング1F(東京都千代田区丸の内3丁目1-1)
   正面入口と一保堂茶舗の間

藤元明
1975年東京生まれ。アーティスト。人間では制御出来ない社会現象をモチーフとして、様々な表現手法で作品展示やアートプロジェクトを展開。主なプロジェクトに「ソノ アイダ」、「TOKYO 2021」、「陸の海ごみ」、「NEW RECYCLE®」、広島-NewYork で核兵器をテーマに展開する「ZERO PROJECT」「FUTURE MEMORY」など。2016年より開始した「2021」プロジェクトは現在も進化中。
藤元明 Vimeo



藤崎了一
1975年大阪生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了後、商業造形制作やクリエイティブプラットフォーム(SANDWICH) など様々な場所でテクニカルディレクターとして活躍、2014 年から作家として本格的に活動を開始。自らの身体感覚を媒体として制作行為の軌跡を作品構成の要素とする。「執着(ADDICT)」 をコンセプトに素材を偶発的な物理現象へ変換し、彫刻、写真、映像など様々なメディアを用いて作品表現へと昇華させている。


相澤安嗣志
1991年神奈川県生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。自然と人間が交わる境界領域、文明の廃棄物が混在する場、エネルギー消費の場などを、現代の複雑で多様な社会の中で失われていくことになる歴史的な遺産として価値を見出し、物質の存在や運動エネルギーの認識を反映させた作品を制作している。

相澤安嗣志 WEB



「作品のつくりかた」アーティストトーク

名和晃平 × 藤元明 × 藤崎了一 × 相澤安嗣志




丸の内・仲通りに面する国際ビルヂング 1F では、「アートは現場が一番面白い」をテーマにソノ アイダ #有楽町ARTIST STUDIO ACTIVITIESを開催中です。本展覧会では会期中の3週間、藤元明 ・藤崎了一・相澤安嗣志3人のアーティストが、会場に制作環境を移設し、滞在し、作品制作と展示(販売)を同時進行しています。
本展に際し、この度、藤元、藤崎、相澤の 3 名に加えて、アーティスト名和晃平氏を迎え、トークセッションを開催することとなりました。テーマは「作品のつくりかた」。何をもって作品とするのか、作品が生まれる瞬間にはいったい何が起こっているのか。同世代であり旧知の中でもある名和氏と、改めてそれぞれのアーティストとしての歩みがある中で、考え方の違いと共通点を探る機会とします。



概要
日時: 10月30日(金) 19:00~20:30  
登壇:名和晃平、藤元明、藤崎了一、相澤安嗣志
参加:無料、現地観覧要申込み(先着20名/ 申込みはPeatixより)
会場:国際ビルヂング1F(東京都千代田区丸の内3丁目1-1)

   正面入口と一保堂茶舗の間



名和 晃平

1975年生まれ。京都を拠点に活動。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸に、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。近年では、アートパビリオン「洸庭」など、建築のプロジェクトも手がける。2015年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品「VESSEL」を国内外で公演中。2018年にフランス・ルーヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品“Throne” を特別展示。
KOHEI NAWA


©️2015 ソノ アイダ